羽生結弦選手の新FP「SEIMEI」、野村萬斎との対談で磨いた演技とは?

いよいよフィギュアスケートのシーズンになりました!

今年も日本の選手たちの活躍が楽しみですが、注目は何と言っても羽生結弦選手でしょう。
羽生選手の新フリープログラムは”SEIMEI”。
そのフリープログラムについて、羽生結弦さんと野村萬斎さんの対談を軸にみていきたいと思います。

 

新フリープログラム”SEIMEI”

SEIMEI

出典:http://blog.goo.ne.jp/

 

今回新しいフリープログラムに使われた曲は、野村萬斎さん主演の映画「陰陽師」の劇中歌「SEIMEI」です。

前回のフリープログラムの曲が「オペラ座の怪人」だったので、全く異なるテイストの選択に驚きました。

 

 

羽生選手は今回のフリーに対して、

「今シーズンは、挑戦というか、自分の幅を広げてみようかなという思いがあって、いろいろな曲を聴いてみました。でも、なかなかシックリこないまま、自分に合うものは何なのかと試行錯誤しながら考えているうちに、『和ものもいいかな?』という思いが浮かんできたんです。それで日本のテレビドラマの音楽なども聴いて、海外の方々も観られるものがいいと思い(映画)『陰陽師』を選びました」

引用:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2015/06/13/post_499/

 

 

自国の文化の曲を使用している選手は稀だということを認識していながらも、「たぶん今の日本男子で、”和”のプログラムを表現できるのは自分しかいないと思っている」と自負しているようです。

 

確かに、フィギュアスケートで使われる曲は、クラシックやオペラの曲が多いですよね〜

やはりそういった曲でないと採点などに響くのかな?なんて思ってしまいます。

でも、今世界では日本のサブカルチャーや”和”についてかなり関心が持たれてるので、日本独特の曲を使うのも斬新で良いんじゃないかと思います。

 

しかも羽生選手は端正な日本人の顔ですし、優しい表情の中に強かさがあるというのは、日本っぽいですよね。

 

 

振り付けを担当するのは、前回のフリーで初めてタッグを組んだシェイリーン・ボーン。

あえて外国人を選んだのは、「あまりにも日本らしくしすぎるのはどうなのかな?という思いがあった」ことから、「(カナダ人の)シェイリーン・ボーンさんにこの『SEIMEI』を振りつけてもらって、世界から見た日本の素晴らしいところもピックアップしていければ」という考えのもとからだったそうです。

 

彼女と一緒に日本の伝統舞踊について調べたり、狂言や能の動きを見て、姿勢を崩さず流れるように歩く動きをスケートに生かそうとします。

 

また、技術面では、演技後半に4回転ジャンプを入れて、昨シーズンの自身の記録を塗り替えるような難易度の高いプログラムを組んでいます。

 

 

この新しいフリープログラムは、アイスショー「ドリーム・オン・アイス」で初披露され、10月15日にカナダで行なわれた「オータム・クラシック」では、フリーで184.05という得点をたたき出しました。

 

シーズン序盤で高得点を出すことは素晴らしいことですが、まだまだ成長の余地はあります。

本人も、「4回転3つという構成で、しっかり決められていないのが、ちょっと悔しい」とコメントしています。

これから始まる戦いに期待が高まるばかりですね。

 

 

野村萬斎との対談で得たものとは

映画「陰陽師」の安倍晴明を演じるにあたって、羽生選手がどうしても会っておきたかった人、それが狂言師・野村萬斎。

2001年の映画「陰陽師」で安倍晴明を演じました。

 

安倍晴明

出典:http://gyanko.seesaa.net/

 

今年のドラマスペシャルでは安倍晴明を市川染五郎さんが演じたのが記憶に新しいですが、個人的にも安倍晴明は野村萬斎さんの印象の方が強いですし、役もハマっていましたよね。

 

羽生選手は野村萬斎さんと対談することによって、より安倍晴明という人物や演技について学ぼうとします。

 

音と、表現という概念

昨シーズンのショートで使用した「バラード第1番」はゆったりした曲調なので、それに合わせようとするとジャンプが遅れがちになってしまうことがあった一方で、フリーの「パリの散歩道」はビートの速い曲だからぴったりタイミングが合った、というように、音と表現について羽生選手は悩んでるところがあったようです。

 

それについて、野村さんに質問をぶつけていました。

 

その答えは、

日本的なものと西洋的なものの違いは、音楽をどう体で表現するか。

どちらかというと、西洋的な人たちは音を全て体現しようということで、リズムをすべて刻んでしまって振りが多くなる。

僕ら(日本的なもの)は省略の文化で、わざと音がないところまでスーッときて、パンと飛んだかと思うとドンと落ちる。

ゆっくりなところからだんだん加速して盛り上がる。

押すだけではなく、引く演技。

引用:報道ステーション 10/25

 

この野村萬斎さんの回答に対し、羽生選手は「なるほど」とうなずき、「すごいところにきてるなぁ、俺」と新境地に踏み入れた実感をもっているようでした。

 

羽生選手って、結構大きいことを発言することがありますが、それが似合いますよね。

大きなことを言う裏で、ものすごく努力されてますもんね。

それをちゃんと実行してくれるという期待感もあるので、見てる側も安心して気持ち良く応援できます。

 

 

 

演技最初のポーズについて

羽生選手と野村萬斎

 

演技冒頭のポーズは、安倍晴明がエンディングで舞を踊るところを参考にしているのだそう。

このポーズについて、野村萬斎さんは、

 

映画の中では安倍晴明は烏帽子を被っていて、後ろに大きな袖がくるのでああいうポーズになっているが、(羽生選手の衣装がそういうものではないので)この左手はなんぞや?

引用:報道ステーション 10/25

 

ということが気になったようです。

 

これに対し、羽生選手は「振りつけをされたままにやっている」と返答。

 

それを聞いた野村さんは、「型は自分で解釈するもの」と教え、この型に意味を込めてやると集中するきっかけになるとアドバイス。

例えば左手が天を向き、右手は水平を表し、意思は地つまり足にあると考えれば「 天地人をまさしくつかさどっとるのや」と意識を込めることが大事だと例を挙げてわかりやすく羽生選手に説明していました。

 

 

演技に変化が!

羽生選手SEIMEI

 

アイスショー(写真・左)では閉じていた右手が、「オータム・クラシック」(写真・右)では右手を開き、”天地人”の天の意味をもたせていることがわかります。

羽生選手は野村萬斎さんの話しに納得し、意味が宿ったように感じたため、この「天地人」の考え方を取り入れたようです。

 

また、「オータム・クラシック」での演技構成点は、平均92.10をマークし、昨シーズンのGPファイナルフリーの演技構成点91.78を上回り、高い評価を受けました。

 

シーズン初戦でフリーの得点が184.05と、かなりの高得点をマーク!

初戦ということで、まだまだ伸びますよ〜

現在のフリー最高得点は、パトリック・チャンの196.75なので、ぜひとも今季でそれを超えてもらいたいですね!

 

 

まとめ

羽生選手のフリープログラム「SEIMEI」は、

  • 映画「陰陽師」の安倍晴明を表し、珍しい和のプログラムになっている
  • 野村萬斎さんとの対談で、「天地人」の意を演技に取り入れることができた
  • 初戦でフリーの得点が184.05をマークし、今後さらに得点を伸ばすことが考えられる

 

フィギュアスケートのシーズンは始まったばかり。

羽生選手だけでなく、宇野昌磨選手や村上佳菜子選手、宮原知子選手など、注目の選手がたくさんいます。

若手の台頭があるのか、それともやはり経験が勝るのか、そんな戦いも楽しみであります。

どの選手が羽ばたくのか、羽生選手のSEIMEI完成なるか!?

これからのみなさんの演技が楽しみですね(*^^*)

 

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